(4)試験条件
以下に水蒸気・炭酸ガスを混合した模擬ガスによる凝縮試験の試験条件を示す。
?水蒸気・炭酸ガスを混合した模擬ガスによる凝縮試験
蒸気発生器性能、ガスミキサ、CGR、温度調節器、配管によるヒート・ロスのため、排ガス凝縮器試験入口の模擬ガスは過熱ガスではなく、飽和あるいは一部水蒸気が凝縮した状態である。以下に本試験条件を示す。
・水蒸気モル分率147%(計画条件48.8%)
・排ガス凝縮器入口圧力:5〜7MPa(計画条件5〜7MPa)
・入口排ガス温度:240〜350℃(計画条件280〜350℃)
・冷却水入口温度:25℃(計画条件10℃)
・冷却水流量:100?/h(計画条件500?/h)
2)凝縮試験結果
(1)7MPa凝縮試験結果
試験結果を図3.3-27〜図3.3-32に示す。試験は凝縮水分離器(1)の排出系
トラブルのため定常時のデータとなっていないが、試験結果は以下の通りである。
水蒸気凝縮器のデータを図3.3-27〜図3.3-29に示す。図3.3-27に水蒸気凝縮器入口圧力、模擬ガス、冷却水流量ならびに出入口温度を示す。本図に示すように模擬ガスの入口圧力は冷却水流量、温度に関わらすほぼ一定の圧力となっている。しかし、試験中に冷却水の温度変動により排ガス凝縮器に流入する模擬ガス量が変動する結果となった。これは、冷却水温度が高くなると、水蒸気凝縮器及び炭酸ガス凝縮器内の凝縮量が少なくなり、排ガス凝縮試験装置内の各凝縮器、分離器の液位が変動し装置内での圧力を保っているためと考えられる。水蒸気凝縮器の変換熱量と凝縮熱伝達率を図3.3-28に示す。ここで、凝縮熱伝達率は水蒸気凝縮器の伝熱面積0.65m2及び凝縮水分離器(1)での排出トラブルのため水蒸気凝縮器内に凝縮水の液面が形成されたとして補正した伝熱面積0.4m2(凝縮水分離器(1)の液位が計測最大値の500mmとした場合に水蒸気凝縮器内液位は280mm)を用いた場合の解析値を示す。
交換熱量は約4kwであり、水蒸気凝縮器の熱伝達率は伝熱面積0.65m2の場合200kcal/m2h℃、0.40m2で約400kcal/m2h℃となる。
水蒸気凝縮器の凝縮熱伝達率計画値は事00kcal/m2h℃でありほぼ計画値程度の凝縮熱伝達率と考えられる。水蒸気凝縮器への流入水蒸気量、交換熱量から求めた凝縮水蒸気量を図3.3-29に示す。本図に示すように水蒸気凝縮器で凝縮した模擬ガスは全て水蒸気と仮定した計算値値は、流入水蒸気量より20%少なくなっている。これは、水蒸気凝縮器入口で一部水蒸気が凝縮した状態であることに起
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